言の葉大賞とは

一般社団法人 言の葉協会は、800字の作文を通じて、「読む」「書く」「聴く」「考える」「伝える」を学ぶことで、思考力や表現力を養いコミュニケーション能力の向上を目指した「言の葉大賞®」という教育支援事業を運営しています。
 「言の葉大賞®」の事業が意義するものは、毎年学校を通じて寄せられる作品から、本音で綴っている生の声が、力強く伝わってくることです。設けられたテーマに対し、思考し、どのように書き進めれば良いのかを考え、文章を組立、自分の力で一生懸命答えを見つめようとする姿が、豊かな表現として伝わってきます。
 文章を書くことが、自分を見つめ直し、気付きや、将来の夢を掴むきっかけにもなっています。
 ITが進化を遂げ私たちの生活に溶け込んでいる今日、その恩恵に浴し、その効用を十二分に享受しています。また、その利便性ゆえに、経済・社会も大きく変化し、私たちの未来はITなしでは考えられない世界が広がっています。
 しかし、どれほどデジタル技術を駆使しても、それを何に応用するかを考えるのは、私たち人間です。私はいつも、人間の持つ創造力のたくましさ、根気、それをやりとげる忍耐力に敬意をはらっています。
それら、先人たちによってなされた創造の多くは、いずれも手を動かす行為によってこそ、果たされてきたと考えます。
 人間はたった一人でいろいろな発明をしたり、考えて来たのではありません。
人と人とのコミュニケーションと信頼があってこそ、先人たちの偉大な業績は生まれたのだと思います。
手でものを書く。意思を伝達する。コミュニケートする。そうすることによってアイデアが生まれ、成長していき、発明や発見が長い時間をかけて生まれて来たと考えています。人間の想像力、人間のもつ無限の力、私たちのそういった行為の根本に、手書きという概念がそなわっていると思っています。
 一般社団法人 言の葉協会を設立して4年が過ぎようとしています。800字に凝縮された原風景や心象風景が、一通の文章の中にこめられ、毎年全国各地からたくさんの心の手紙が届けられてきました。生きぬく力を感じた瞬間(とき)の文字から伝わってくるのは、ひとりひとりの心の叫び、悩み、人間性です。何度も読み返すたびに心を打たれる文章にふれると、書かれた方の気持ちが伝わってくるのを感じます。
 いま、まさに文字を書くことの少なくなった時代だからこそ、書かれた文字が時代を動かし、後世に残す役割を考え直す瞬間(とき)ではないでしょうか。未来へはばたく若者たちに、言語の重要性を認識してもらい、思考力や判断力、そして人と人とのコミュニケーション能力を養ってもらうことによって、立派な社会人として未来に貢献してもらうことが、教育の根本だと考えています。
 一般社団法人 言の葉協会は教育支援事業をこれからも、進めてまいります。

一般社団法人 言の葉協会
代表理事 佐藤典司